芍薬と牡丹:それぞれの特徴と見分け方ガイド

草木・植物

「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という美しい表現で知られる言葉はよく耳にしますが、特に芍薬(シャクヤク)と牡丹(ボタン)の二つは混同されやすいです。これらの花は見た目が似ており、開花時期も近いからです。

しかし、芍薬と牡丹にははっきりとした違いがあります。今回は、芍薬と牡丹の主要な4つの特徴を紹介し、それぞれについて詳しく解説します。

 

\2024年度 楽天スーパーセール/ セール会場はコチラ<PR> 2024年12月11日(水)01:59まで

\売り上げ急上昇中の商品/ 楽天ランキングページはこちら<PR>

芍薬と牡丹の基本的な分類

まずは、芍薬と牡丹の分類から見ていきましょう。

  • 芍薬(シャクヤク):ボタン科の多年草
  • 牡丹(ボタン):ボタン科の落葉性小低木

芍薬は草本として分類され、通常の草丈は約50cmです。一方で牡丹は小低木として分類され、50cmから1mの高さに成長し、年齢によって高さが変わることがあります。

 

スポンサーリンク

芍薬と牡丹を見分ける4つのポイント

次に、芍薬と牡丹を見分けるための具体的なポイントを紹介します。

  • 茎・枝の色
    • 芍薬:緑色の茎
    • 牡丹:木質化した茶色の枝
  • 冬季の茎・枝の状態
    • 芍薬:冬季には茎がなくなる
    • 牡丹:枝が残る
  • 葉の特徴
    • 芍薬:光沢があり、切れ込みが少ない
    • 牡丹:光沢が少なく、切れ込みが多い
  • 花の咲く時期と散り方
    • 芍薬:5月上旬から中旬にかけて咲き、花ごとに散る
    • 牡丹:4月下旬から5月上旬にかけて咲き、花びらが一枚ずつ散る

茎・枝の色

芍薬の緑色の茎と牡丹の木質化した茶色の枝は、これらの植物を区別する重要なポイントです。

冬季の茎・枝

芍薬は多年草であり、冬季には地上部が枯れてしまいますが、春には新たに芽が出てきます。

一方、牡丹は木本性で、枝が残るため、形を整える剪定が必要です。

葉の特徴について

芍薬の葉はつややかで、なめらかな外観を持っています。また、葉の端は滑らかで、切れ込みがありません。

一方で、牡丹の葉は光沢が少なく、色もやや暗めです。葉の端には深い切れ込みがあり、ギザギザしています。

花の開花期間

薬は茎の先端に花が咲くのに対し、牡丹は枝の先端に咲きます。

芍薬の花は大きく、赤やピンク、白など様々な色が見られます。

牡丹も大きな花を咲かせ、赤、紫、白などが特徴的です。

花のサイズや色は似ていますが、主な違いは開花期間にあります。

芍薬は5月上旬から中旬にかけて、牡丹は4月下旬から5月上旬に開花します。

一般的に牡丹が先に咲き、芍薬は少し遅れて咲きます。

しかし、植えられた環境や品種によって開花期間が異なることもあります。

同じ場所に植えられている場合は区別しやすいですが、そうでなければ開花時期を見て判断することは難しいです。

 

まとめ

この記事では、芍薬と牡丹を識別するための主な違いを4点説明しました。

芍薬は草本で、牡丹は木本です。

そのため、「茎・枝の色」と「冬季の茎・枝の状態」が重要な識別ポイントとなります。

通常、牡丹の根は芍薬の台木として使用されることがあり、春になると芍薬の芽が根元から出ます。

放置すると、地面から芍薬の茎が伸び、牡丹の幹からは枝が生えます。

これにより、両者の識別はさらに難しくなりますが、芍薬は丈夫で、時には牡丹が枯れることもあります。

牡丹の花を楽しむためには、春に地面をよく観察し、芍薬の芽を摘み取る必要があります。

タイトルとURLをコピーしました