ガーデニングをしているとよく目にする赤い茎の植物には、主に以下の3種類があります。
- スベリヒユ
- ヤブカラシ
- アカカタバミ
これらは扱いにくく強固な雑草です。
これらの雑草を効果的に取り除く方法は、次の6つがあります。
- 手で丁寧に引き抜く
- 刈り取る
- 熱いお湯をかける
- 塩水で枯らす
- 除草剤を使用する
- 食用として利用する
これらの方法で雑草をコントロールしましょう。
二年草や多年草として知られるこれらの雑草は、一度根付くと除去が難しくなります。そのため、正しい知識が必要です。
この記事では、赤い茎の雑草やその他の厄介な雑草の種類と対処法を詳しく説明しています。ガーデニングを楽しむ皆さんや雑草に悩んでいる方々は、ぜひ参考にしてください。
赤い茎を持つ雑草はどの植物?除去する効果的な方法は?
主な赤い茎の雑草には以下があります。
- スベリヒユ
- ヤブカラシ
- アカカタバミ
スベリヒユ
日本全土に広がる一年草で、茎が赤く、葉は緑色です。表面が光沢があり滑りやすいことからこの名が付けられました。
食べられることもあり、ぬめりがあり美味しいとされています。栄養価が高く、「スーパーフード」とも呼ばれることがありますが、繁殖力が強く多くの種を生産するため、好ましくない雑草とされることが多いです。
ヤブカラシ
蔓性の雑草で、繁殖力が非常に強いです。公園のフェンスなどによく絡まることがあります。
地上部を取り除いても地下茎が残ると再発しやすいため、根絶が難しいです。
アカカタバミ
全体が赤紫色をしており、ハート形の小葉が3枚集まっています。比較的小さな雑草で、日本のどこでも見ることができます。
種は少しの衝撃で飛び散るため、草取りをしていてもすぐに再発することがあります。
これらの厄介な植物の対処法は次の通りです。
- 手で丁寧に引き抜く
- 刈り取る
- 熱いお湯をかける
- 塩水で枯らす
- 除草剤を使用する
- 食用として利用する
手作業での抜き取り
これは非常に時間と忍耐が必要な方法です。
一度抜き取るとしばらく雑草は生えてこないものの、地下に残った根や落ちた種から再び生える可能性があります。雑草が生えるたびに抜き取りを繰り返す必要があります。
草刈り
鎌や草刈機を使って草を刈り取る方法です。手作業で抜き取るよりは時間を節約できますが、根が残るために雑草が再び伸びることがあります。
定期的に草を刈ることで植物が光合成を行えなくなり、徐々に再生しなくなる効果があります。また、種がつく前に刈ることで、翌年の雑草発生を防ぐことができます。
沸騰水の使用
沸騰したお湯を雑草にかけると、雑草を枯らすことができます。
ただし、地中深くの根まで熱が届かない場合があるため、場合によっては雑草が再び生えてくることがあります。これは環境に優しい簡単な方法の一つです。
塩水処理
塩水を使うと、雑草が脱水状態になり枯れます。
しかし、塩水を過剰に使うと、土壌が塩害を受けて他の植物が育ちにくくなる可能性があります。特に農地や花壇での使用は避けましょう。
除草剤の利用
除草剤を使うと、効率的に雑草を除去できます。特に地下茎が広がるタイプの雑草にはこの方法が必要です。
ただし、化学薬品を使いたくない場合は他の方法を試すと良いでしょう。ペットや小さな子どもがいる家庭では、使用するかどうか検討が必要です。除草剤には固形と液体のタイプがあり、固形は撒いた場所に留まり長期間効果が持続します。
液体タイプは適切な濃度に希釈して使用します。ラウンドアップは経験上、効果的であることが多いです。また、土の微生物によって分解される環境配慮型の除草剤もありますが、これは通常よりもコストがかかります。
共生を選ぶ
食べられる雑草も多いため、これを残して共生する方法もあります。食用になる雑草を残しながら、それ以外のものを抜いていくことで、食べられる雑草が増えていきます。
この方法は根気が必要ですが、野草を楽しむ意欲がある方には特におすすめです。
庭の難敵、しつこい雑草とその対処法
庭によく見られる雑草とその駆除方法について説明します。
雑草には、何年も生き続ける強い生命力を持つ「多年草」と、季節ごとに枯れても種を残し次の春に再発生する「1年草」があります。
以下にそれぞれの代表的な例を示します。
多年草
- スギナ
- タンポポ
- ドクダミ
- クローバー
- ツユクサ
スギナ
春に現れるツクシは、スギナの胞子を持つ茎です。
地下に広がる根と地表で箒のように広がる緑の葉を持ちます。
この植物は根気強く引き抜くか、土のpHを変えることで制御可能ですが、完全に根絶するのは困難です。
根本的な駆除には、除草剤が効果的です。
タンポポ
タンポポは深い根を持っており、単に引き抜いても根が残り成長を再開します。
種子を含んだ綿毛は遠くまで飛び、繁殖力が非常に高いです。
見た目が可愛いので、放置する選択をする人もいます。
根が深いため、完全に取り除くには除草剤が効果的です。
ドクダミ
古来から薬用として使用されるドクダミも、強い地下茎を持っており除去が難しいです。
一旦定着すると、取り除くのが一層難しくなりますが、効果的な除草剤が市販されています。
クローバー
シロツメクサとも呼ばれるクローバーも多年草です。
地面を這う茎を伸ばし、新たな根を張ります。一部を除去しても生き残ることがあります。
この雑草は素早く広がりやすいです。
庭に敢えてクローバーを生やして緑化する人もいます。
除去するには、根こそぎ引き抜くか、特定の除草剤が効果的です。
ツユクサ
美しい青い花を咲かせるツユクサも、地下茎を広げて繁殖する厄介な雑草です。
ただし、食用にもなることがあります。
地道に引き抜き続けることで一定の抑制は可能です。
多年草の特徴
多年草は地下茎が広がりやすく、除去が難しいことが特徴です。
完全に駆除する場合、強い意志が必要です。適切な環境であれば、迷わず強力な除草剤の使用をお勧めします。
一年生植物
- エノコログサ(猫じゃらし)
- メヒシバ
- ホトケノザ
- ハルジオン
- ブタクサ
エノコログサ(猫じゃらし)
通常「猫じゃらし」として知られるこの植物は、イネ科の雑草です。夏から初秋にかけて種子を大量に散布します。
草を定期的に刈り取るか抜くことで、繁殖を防ぐことができます。早期対応が肝心です。
メヒシバ
イネ科の植物で、細長い穂をたくさんつけます。7月頃から目立つようになります。
種が落ちると次の年に大量に生えるため、成熟する前に刈り取るか抜くことが効果的です。
ホトケノザ
この冬越しの一年草は、寒さを乗り越えて春から初夏(3月から6月)に紫の花を咲かせます。
食用には不向きなホトケノザで、手で簡単に抜けるため、除草が容易です。
ハルジオン
キク科に属するこの植物は、白い小花を咲かせます。比較的背が高くなるため、小さいうちに抜くことで除草が楽になります。
背が高くなりすぎると、種が散布される前に刈り取ると良いです。
ブタクサ
花粉症の原因ともなるキク科の植物で、黄色い穂をつけます。特に外来種のオオブタクサは最大3mにもなります。
7月から10月にかけて種が成熟するため、それ以前に刈り取りや抜き取りを行うと良いです。
一年生雑草の特徴
一年生植物は、大量の種を落として次年度に再発生する特性があります。
したがって、種を落とす前に対策を講じることが最も効果的です。除草剤の使用、手での抜き取り、刈り取りなど、どの方法を選んでも早期対応が重要です。